本の間に挟まれたオシバナ…
風が二人の髪をなびかせた。

奈津子はそんな直樹の姿に胸の高鳴りを覚える。

返事をするのを忘れるぐらい直樹に見惚れていた。

「今週の週末空いてる?」

「へっ!?」

いきなりのことで奈津子は気の抜けた声を出してしまった。
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