本の間に挟まれたオシバナ…
風が冷たい。

奈津子は自分で言った言葉に多少後悔を覚えた。

「良かった…」

時間が経つにつれ直樹との雰囲気はとても甘い物になっていった。

まるで恋人のよう。

「奈津子…」

そっと近づく直樹の顔。

奈津子はそっと目を閉じた…。
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