本の間に挟まれたオシバナ…
四限目の授業はさっぱり聞いていなかった。

奈津子はお弁当の包みを抱えた。

「おっ!今日も愛しのダーリンの所いくの?ラブラブだね」

友達の冷やかしが入る。

「もー!」

それに愛想笑いを浮かべながら教室を出た。





こんなにも憂鬱な昼休みは初めてだ。





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