愛生
お礼言われた。

なんで、感謝されたんだろうか。

あートイレ行きたい。

委員会を終えて佐藤とは別々に帰った。

別に毎日一緒に帰る約束はしてないし。

ピロリン♪

スエットに着替え終えた時に携帯が鳴る。

おお、鳴るじゃん、私の携帯ー。

ぜんぜん鳴らないから壊れてるのかと現実逃避しかけてたよ。

・・・だれだ。

あ、野々垣さんか。

早いな、いや、早いとかないか。

[ みずきです(^ω^)   何があったのぉ~? ]

みずきって言うんだ。

はへほほー。

なんてかこうか。

[ 佐藤と喧嘩しちゃって ]

うん、これでいい。

なんか詳しい事愚痴るのも、友達でもないわけだし

嫌われたら嫌だし・・・嫌。

そうそう、誰だって誰にも嫌われたくないわけで

私だって好き好んでこんな性格なわけじゃない。

好き好んで1人で居るわけじゃない。

[ コラっ!はしょりすぎ! ]

うは、だめだった。

どーすればいいんだろう。

なんて言えばいいのかわからない。

佐藤が好きって言うの?

うははははは、むりむりむり。

[ キス拒んだ ]

うん、間違ってないしね。

ちょっとだけはしょったけど。

[ はしょんなっての!!! ]

あら、だめだった。

なんか、こうゆうの嫌だな。

私が野々垣さんに佐藤の愚痴を言って

私はそれでいいんだろうけど

聞かされた野々垣さんはどう思うんだろう。

シンデレラ気取りかって思われないかな。
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