愛生
「あ、昨日ごめんね」

謝られた。

え、はい。

いや、違うでしょ

ここは、ふざけんなよてめー奥歯がたがた言わすぞたわけめー

ってとこでしょ

違うの

なんで謝るの。

野々垣さんは何もしてない。

「ち、ちがっ・・・」

否定してみるけど、続きの言葉がでてこない。

候補は幾つかでてるんだけど

どれを言えば正解なのかわからない。

普段どれだけ会話をしてないか思い知らされる。

もどかしい。

自分がますます嫌いになる。

「違わないよー。ごめんねー、※※ちゃん」

・・・っ

「いや・・・・・・いやああああああああああああああっ!!!!!」

いやだいやだいやだ

やめてよ

よばないでよ

聞きたくない

耳鳴りがする

「いやいやいやああああああ!!!!!!!やめてよおおおおおおおっっっ」

涙と鼻水が出て止まらない。

器官に入り込んで呼吸が苦しくなる。

自己処理ができなくなって、パニックに陥る。

「あああああああああああっ・・・・・・」

周りがどうなってるのか分からない。

私は私の事で一杯一杯。

多分、ドン引きなんだろうけども。

それでも、おかまいなし。

だって、もう手遅れ。

喉が痛い。

叫びすぎ、私。

「殺してよ・・・ああああああああーっ!!!!!!」

叫びすぎ。

ストレス発散。

ストレスなんかたまってないくせに。
< 19 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop