愛生
最近やけに睡魔とラブラブしている。

お友達だ。

睡魔しか友達がいないもの多分問題なんだと思う。

美化委員会の教室に入ると知り合いもいた。

「あ、加藤も美化委員になったの~偶然~」

女の子です、名前は、えっと、忘れた。

隣の席に座ろうと思ったら

「おーい、2Bの席ここー」

と佐藤に指摘されて、嫌々に佐藤の隣に座った。

ガラララ

1年生が入ってき・・・あ。

あー、なんだっけ、名前。

知ってるんだけどなあ。

・・・えっと、ほら。3年生に生徒会長のお姉さんいるじゃん。

ほら~~~~~~~~。

「あ、泰斗」

そうっ!たいと、たいと。

「知り合いなの?」

言葉の発信源に問う。

佐藤の声は泰斗本人には聞こえていなかったらしい。

「あー。部活が一緒」

泰斗は私の隣の席に座った。

覚えてるの、かな。

「加藤も知り合いなん?」

いや、私も名前忘れてたし、覚えてないだろう。

佐藤の問いかけには無視して

先ほどの女の子と一緒に、早く帰りたいよね~とか話していたら

委員長らしき人が入ってきて委員会が始まった。

「それじゃあ、3年A組から自己紹介と美化委員になってやりたい事を言ってください」

あー、やだなー。

それぞれの机においてあった、紙には委員の子の名前を書いていくところがあった。

こんなやつ先輩も後輩も書いてないけど

置いてあるって事は書くって事だろう?

女の子に聞くと

「あ、じゃあかこっか~」

と答えたので、書くことにした。

「おーい」

佐藤に肩をツンツンされて顔をあげる。

書くことに一生懸命になっていたら、順番が回ってきていたようだ。

「2年B組の加藤・・・です。よろしくおねがいします」
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