大好きなキミは芸能人!?
楓ちゃんの一言に
胸がキュッと
締め付けられた。


「あ、でもね楓の彼氏前から冷たかったし-…」


「……大丈夫だよ!全然気にしてないし!!」


「あ、勤務始まっちゃうや!み-ちゃんいこっ!!」

「うん……」


翔平はみ-ちゃんの
彼氏と違うもん!!


絶対に浮気なんて
してないんだもん!!

翔平を信じなきゃ……



「あ、いらっしゃいませ~♪ご注文の方はお決まりですか?」

店に出るなり
テキパキと接客を始める
楓ちゃん。


「え-と…じゃあショ-トケ-キ3つと生チョコケ-キ1つと~……あと季節のム-ス1つで!」


「かしこまりましたぁ」

「み-ちゃんレジお願い~♪♪」

「はぁ~い……」

あたし
レジは苦手なんだよね~

この前も
店長にレジの時
愛想が悪すぎるって
怒られたしなぁ~

だってついつい
マジになっちゃうんだもん!!

お釣り間違えないようにって必死なんだもん!!


「はい、お会計の方1670円でごさいまぁ~す♪」

はい
すかさず愛想笑い♪

「ありがとぉ~ございましたぁ~」


ちゃんと
ペコリと頭を下げる。


遠くで店長が
うんうんと頷いている。
あたしは
店長に大きくVサインを
突き出した。

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