大好きなキミは芸能人!?
こう言う時に限って
信号や踏み切りに
ひっかかる。


ショッピングモ-ルに
着いた時にはもう
16時10分だった。


自転車を駐輪場に止めて
走りながら美奈さんに
電話する


「も、しもし」

『美優ちゃん?』


「遅れてすみませんでした!あの、今美奈さんどこにいますか?」


『ファ-ストフ-ドの辺りにいるんだけど……』


「あ、じゃあ至急そっちに向かいます!!」



こっから
ファ-ストフ-ドコ-ナ-は
クソ遠い。



ヤバイ
あたし体力超ないかも…

「はぁ…はぁ………」


たくさんの人の間と間を
すり抜けて
ファ-ストフ-ドコ-ナ-
まで急ぐ。



てかこんなに走ったの
いつぶりだろ?

体育のマラソンぶり
ぐらいかな?


わきっぱら超痛いし……

やっぱ運動不足だな-…



なんやかんやと
ひとり反省会を
開いてる間に
ファ-ストフ-ドコ-ナ-に着いた。


そしてすぐに美奈さんを
見つけた。


「美奈さぁ~ん!」


手をふりながら近づく。

「美優ちゃん!急にゴメンね、たまたま近くまで来てたものだから……」

「いえ、あたしこそ遅れてしまって…」


美奈さんとは
連絡はとっていたが
会うのはオ-ディション
以来。


久しぶりに見た
美奈さんは
相変わらず綺麗で
周りには小さな人だかりができていた。

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