大好きなキミは芸能人!?
「ここじゃ落ち着かないかな?」


美奈さんが
苦笑いをしながら言う


「はい、そうですね」


「近くにスタジオがあるんだけどそこの喫茶店にでも行こっか?」


「はい!!」


美奈さんは
ニコッと微笑むと
周りのファンの子達に
愛想を振り撒きながら
なんとか
ショッピングモ-ルを
抜け出す事が出来た。


「美奈さんすっかり人気者ですね」


「そんな事ないわ」


「だって専属になってから1年看板でしょ?やっぱスゴイですよ!!」


「ありがとう、ほら着いたわよ」


見上げると
デデ-ンと大きなビル


「ここがスタジオですか!?」


「今は多分撮影の真っ最中ね」


さささ、撮影中!!!!!!?


「いや、お邪魔じゃ…」

「いいのよ♪」


あたしの手を引いて
エレベ-タ-に乗り込む。

「あ、美奈さん!!」


途中乗り合わせた子が
嬉しそうに笑う


「あなたは……」


「読者モデルの加藤理絵です!あの握手、いいですか?」


美奈さんに握手して
もらうと理絵ちゃんは
ニコニコしながら
エレベ-タ-を
降りて行った。



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