大好きなキミは芸能人!?
「読者モデルさん、嬉しそうでしたね」



「ありがとう、」


ち-ん♪


「着いたわよ」


美奈さんに言われ
降りてみると
53階と記されている


なんちゅ-スタジオだ…


これじゃ
ちょっとした
リゾ-トホテルじゃね-か


「美優ちゃん?」


「あ!!はい!」


しばらく進むと
確かに喫茶店らしき
お店がある。

「いらっしゃいませ-」


中から何食わぬ顔で
若いウエイトレスが
出て来た。


「ここ、社員食堂みたいなものだから……」


なるほど-


「こちらにどうぞ」


ウエイトレスに
先導されて
窓際の席に座る。


「好きな物頼んでね」


美奈さんに促され
クリ-ムソ-ダを注文する

「あのね、いきなりだけどね……あたし女優に
なりたいのっ!!!」


「…………え?」


「あたし、もう事務所に入って4年目なのにね、まだテレビのお仕事、したことないの」


そういや翔平は
事務所に所属して
4ヶ月ぐらいで
俳優デビュ-したっけ


「そんなに焦らなくてもいいんじゃないですか?」


「あたしね…もともと
女優志望だったの………だからあたし、モデルを辞めようと思うの」


「モデルを…ですか?」


「えぇ、モデルのお仕事もとっても楽しいのよ?でもこのままじゃ前に進めない気がして……」



美奈さんの言う事は
何も間違っていない


「美奈さん……」



「私はね常に新しい自分でいたいの…」



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