大好きなキミは芸能人!?
あぁ早く
美優に会いたい…


すっかり俺は美優に
ベタ惚れみたい。


「翔平君、撮影再開しますよ~」


スタッフに呼ばれて
俺はまたセットに入る



「よぉ、よろしくな」


セットに入った瞬間
俺に話し掛けてきた
俺とタメくらいの男



「あぁ、よろしく」


「では撮影再開します」



スタッフの合図で
撮影が再開される


「俺…愛に告白した」

「マジかよ、うらやまし-な」


なんだこれ、
台詞にねぇ-し!
コイツ、アドリブか!!


「お、ぉまぁな」


ごだごたのアドリブ。


「すいません、もう1回お願いします」


俺が初めてNGを出した。


「あはは、珍しいねアドリブに失敗するなんて」

スタッフがそう
言いながら笑う


「すみません」


そう言って
軽く頭を下げる。

そしてさっきの
アドリブ男を睨む


「わりぃ、わりぃ、つい台詞とんじゃってさ-」


「まぁ、次から頑張れ」

謝られて
許さないくらい
俺は鬼じゃない。


「じゃあもう1度撮り直しま~す」



「俺…愛と付き合う事になった」

「マジで!良かったじゃん!!」


ヨッシャ!
台本通り!!


「サンキュ-」

「ったくノロケやがって……」


アドリブ男
なかなかやるじゃん!


「はぁいカット-」
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