大好きなキミは芸能人!?
真っ暗の家の中に入るとすぐに風呂に入って寝た


結局この日の睡眠は
2時間程度だった。


若橋も寝不足なのか
目の下にうっすらクマが
できていた。


「若橋寝てないのか?」


「いや、それより翔平こそ大分疲れが出てるぞ」

「俺は平気だ」

だって芸能人だし。


「今日は中田ルナもおるからな-、それより美優ちゃんとは時々会ってんか?」


「いや、あれっきり」


「マジでか?」


「だってそんな時間ねぇ-し」


大体スケジュ-ル
つめつめにしたのは
お前だろ-が!


「あ、ほら着いたで」


「海……」


「あぁ、今日で翔平は
クランクアップやな」


いや、ちょっと待てよ…
俺が今日でクランクアップって事は……


「今日キスシ-ンやな」


若橋がニヤッと
笑いながら言う。

「………ハァ」


なんでよりによって
中田みたいな
ブリッコ女とキス
しなきゃいけねぇんだよ


「ほら翔平はよ降りろ」

「分かってる」


車から降りると中田が
先にメイクしていた。


「あ、翔平君よろしくね♪」



今日で中田とサヨナラ
できると思ったら
嬉しくなった。


「あ、翔平君、衣装お願いしま-す」


「……はい」


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