大好きなキミは芸能人!?
「はい、OKで-す」


OKが出た瞬間
俺は中田を引き離し
唇を手で擦る。


「翔平君クランクアップで-す、お疲れ様です-」

スタッフがそう言うと
監督がデカイ花束を
俺に渡す。


「お疲れ」

口数の少ない監督は
それだけ言って
どこかに消えていった


「スタッフの皆さまありがとうございました!」

花束を掲げて
頭を下げる


「よぉし今日は翔平君の打ち上げするか-」


スタッフの思いつきで
夜、近くのレストランに
キャスト、スタッフ一同で行った。


「翔平君のクランクアップを祝って乾杯-☆」


スタッフの掛け声で
みんなでグラスを掲げる


そして何故か
真ん中に立たされ
挨拶をさせられる。


「あ-、え-、今まで携わってくれました全ての関係者、スタッフの皆さまありがとうございました皆さまのおかげで無事にクランクアップする事ができました。」


深く頭を下げる


すると周りから
大きな拍手が起きた。


「皆さま、本当にありがとうございました!」
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