大好きなキミは芸能人!?
「ちょ……ちょっと落ち着いて!!」

全く状況が
飲み込めないあたし。

「落ち着くのは美優のほうだよ。……だから俺、昨日スカウトされたの!!」

「なんであたしに相談のひとつもないのよ!!」

「いや、お前はただの幼なじみじゃん?それに両親はノリ気だぜ??ご近所自慢できるって♪」

ただの幼なじみ……
やっぱり翔平は
あたしの事
恋愛対象として見てくれてないんだなぁ……


「あ、あんたはそれでいいわけ!!?」

「うん」

「そっか翔平…頑張ってね!!」


あたしは
精一杯の笑顔を見せた。

「ありがとな」

翔平は
あたしの頭をポンッと
軽く叩くと
最高の笑顔を見せた。


―ドキン…

…カッコイイ………。

普段はク-ルで
無愛想な翔平が
あたしだけに見せる
無邪気な笑顔。


あたしは
翔平の笑顔が大好き。


あたしだけに見せる
無邪気な笑顔が……。

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