大好きなキミは芸能人!?
………ただの例え話…

ガ-ン……


例え話になに
熱くなってんだよ!!


「クフフ☆美優ってばすっかり失恋なんて忘れてる☆☆」

「わ、忘れてないよぉ~!!あたしの最低の恋愛なんだもん-!そう簡単に忘れられるかっつ~の!!」
「じゃああたしがいいトコ連れて行ってあげる」

「へ?ちょっ、ドコ行くの-??」

あたしの
腕をムリヤリ掴んで
喫茶店を後にする
紗耶香。

「ちょっ…紗耶香どこ行くの~?」

「だからいいトコだよ」

何度聞いても
いいトコの一点張り。

グイグイ掴まれた
腕はだんだん感覚を
失う。


「ちょっ…離してよ!痛いってば!!!」

「ゴメン……」


「どこ行くの?」

「もう着いた」

もう着いた……?

パッと
周りを見渡すと
クラブみたいな
あたしらには
縁のないキラキラの
イルミネ-ションに
覆われている店。

「紗耶香…?まさかここじゃないよね?あたしたちまだ未成年だよ!?」

「何?平気だよ-♪あたしよくココ来るし☆さっさGo☆Go☆」

紗耶香に背中を
押されあたしは
店内へと足を踏み入れた

< 26 / 196 >

この作品をシェア

pagetop