大好きなキミは芸能人!?
………。

「相変わらず美優の部屋はぐっちゃぐちゃだなぁ~……」


「っさいっつ~の!!」

あたしは
バリバリのB型。

部屋の片付けなんて
大っ嫌い。


「俺の部屋よりきたねぇ~」

「いいもん!あたしだっていつかは。+デキル女+゜になってやるっつ~の」

「は?ムリに決まってんじゃんば~か!!」


これも
あたしだけに見せる
翔平の素顔。

オモテでは
ク-ルで無愛想な
氷の花。

でもあたしの前………
ウラでは
意地悪でドSの………

ドSの…………
性悪男


でもあたしは
そんなオモテの翔平も
ウラの翔平も
みんな大好き!!


だってさ……
ウラの翔平は
あたしと翔平の家族しか知らないんだよ?

多分………。

「美優?気分でも悪い?」
「はっ!!全然平気っ!!」

「ふ~ん……しかしもうこうして美優の家に来てご飯食べたり美優とふたりで話したりふざけたりできないんだなぁ~…」

「また……おいでよ!ねっ?ココは翔平の第二の家なんだからさっ♪」

「そうだな……じゃあ俺、そろそろ帰るわ!!
明日事務所の社長に挨拶しに行かなきゃいけないんだ」

「そっか♪頑張ってね」
翔平……
ほんとに芸能人に
なっちゃったんだ……。
「それじゃあマジありがとな」

それは
最後のお別れのように
聞こえた。

< 4 / 196 >

この作品をシェア

pagetop