大好きなキミは芸能人!?
「ただいま…」

「あ、お帰り」

翔平が
買い物袋を下げて
あたしの部屋に
ノックなしで入って来た

少しは
乙女なんだから
ひょっとしたら
わかんないのにさ


「お前何かいろいろ買ってきたからちゃんと食えよ」

そう言うと
袋からなんか
菓子パンやら
飲み物やら
プリンやらを
お店みたいに
地べたに並べる。


「翔平が買ってきたの?」

「ったりめ~だろ!!!」

あたしは
それを聞いて
思わずニヤける。

だって
プリンやら
ショ-トケ-キやら
いちごミルクやら
ミルクティ-やら
超乙女なモノ
買ってるんだもん!!!

「な、何笑ってんだよ」

「翔平、よくこんな乙女な食べ物買えたね」

「店員にはカナリ変な顔されたけどな」


軽く
ハニかむ翔平に
胸がキュンとなる。


「あたしは-…いいわ」

まだダイエットの
途中だし


リバウンドなんかしたら困るもん!!

そしたら
翔平がマジな顔で
あたしを見つめる。


「何言ってんの?食わないとお前、死ぬよ?」

食べなきゃ…死ぬ…の?

やだぁ~
まだ
死にたくない-(泣)


あたしは渋々
プリンを一口食べた。

「ウプッ………」

久しぶりの食事に
あたしの胃が
まったく受け付けない

そのたびに
あたしの背中を
さすってくれる翔平。

いや
さするから
余計吐きそ-に
なるんだけど
まぁ
翔平のキモチと
気力で
何とかパンとプリンを
完食した。

久しぶりに
満腹感を得て
少し体が楽になった。

翔平は
あたしがパンとプリンを完食するまで
自分の食事を
後回しにしてくれた。


でも………さっ

昨日の寝言といい
腕枕といい
今日といい
あたし………
そんな事されたら…
勘違い…しちゃうよ


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