大好きなキミは芸能人!?
「…………え」

あたしはひとり
目を疑った。

だって……
翔平が指さしてるの
船で偽物の動物とかを
見て回る乗り物だから…

「ほら、早く」

強引に腕を掴まれて
乗り込み口みたいな所であたしの手を
やっと離した。

掴まれた手首は
ちょっと赤くなってて…

「…手、痛かったか?」

かすれた声で
翔平が言う。

「平気だよ」


「は-い皆さん足元に気をつけてお乗り下さい~!」

「さっ、乗るぞ」

「あゎわ……」


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