大好きなキミは芸能人!?
「んっ」

「へ?」

翔平が
クマのぬいぐるみを
むぎゅとあたしに
押し付ける。

「欲しかったんだろ?」


まさか
そのために………?


「あ、りがと」


そっぽを向きながら
ハニカミ笑顔を
見せる。

「さっ、行くか」


そう言って
翔平があたしの右手を
優しく包み込む。


「やっ、」

「俺ら一日カップルだろ?それに手くらいみんな繋いでるし」


そっか……
あたしたち一日カップルなんだから
手くらいイイか……

あたしも
翔平の手をぎゅっと
握った。

「次はアレ乗ろう!」


あたしは
いつしか本物の彼女に
なった気分でいた。

なのに神様はイジワルで時間はいつの間にか
夕方になっていた。

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