大好きなキミは芸能人!?
「そろそろ帰ろっか」

翔平の一言で
あたしは現実世界の
あたしに引き戻された
気がした。

「そうだね…」

あんまり遅く帰ったら
お母さんも心配するし
これ以上翔平と
一緒にいたら
ホントの翔平の彼女に
なりたくなっちゃう。


本物のカップルに
なりたくなっちゃう。


「翔平あの…」

チュッ……

翔平の唇が
一瞬あたしの唇に触れてすぐに離れた。

何が起こったのか
よくわからない。

翔平の顔が
どんどん近づいてきて…
あぁっ!!!!!!!!!


脳がフル回転して
ようやく理解できた
さっきの出来事。


あたし翔平に
キスされ…………


「これが俺のキモチ」

えっ?
俺の…キモチ……??


「何それ」

「自分で…考えろ」


なぜか
照れてるのか
真っ赤になって
俯いたままの翔平。


俺のキモチって
何なのよぉぉ~!!!!!!!!
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