大好きなキミは芸能人!?
あれから
2週間。

翔平とは
連絡が全く取れないままこの前に受けた
オ-ディションの面接を
受けに近く事になった。
しばらく歩くと
おっきなビルに
たどり着いた。


ホントは
紗耶香とか翔平にも
ついてきて
欲しかったんだけど
紗耶香には
内緒だし翔平とは
あれっきりだし……


「ここかぁ……」


緊張のせいか
足が震える。

「は~い、ではPeachの最終審査を始めます。面接は3人ずつ行いますので名前を呼ばれた人から面接室に入ってください」


あたしは
ドキドキしながら
控室で名前を呼ばれるのをひたすら待った。

みんな
化粧直しとかしてるけどあたしにはそんな余裕はない。

「続きまして吉田さん、田原さん、山本さん」

「は、はい!」

ついに
名前を呼ばれ
控室の向かいにある
面接室に入る。


面接室には
広い空間にパイプ椅子が3つ並んであり
向かいに女の人が2人と 男の人が1人座っている

「じゃあ右の人から
名前、特技、趣味、このオ-ディションに応募した理由、その他アピ-ルポイントを言って下さい」

あたしが座ってるのは
ちょうど真ん中。

ガタガタと
震える手足を
必死に落ち着かせ
大きく深呼吸する。

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