大好きなキミは芸能人!?
「そんな事があったの…でも美優、勝手にオ-ディションを受けるなんて水くさいよ-あたしたち親友じゃん」

「ゴメンね紗耶香……」

紗耶香の目は
少し潤んでいた。

あたしのせいだって
事くらい
バカなあたしにでも
分かる。


「紗耶香あのね?あたし思ったの。あたしと翔平の世界は180度真逆なんだなぁ~って」

「美優………」

「やっぱ始めっから無理だったんだよ。こうなる運命だったんだよ………あたしバカだからひとりで浮かれてた」

「美優の気持ちはよく分かる……。でもまだ別れた訳じゃないんでしょ?翔平君いっぺんと話し合ってみたらどう?」


紗耶香の
アドバイスが
あたしを少し
楽にしてくれた。


翔平とあたしはまだ
別れていない。

一般の幼なじみが嫌ならとっくにフラれてるはず

それがまだない。

………って事は
まだ可能性はあるって事じゃん。

「紗耶香ありがと、あたし話し合ってみるよ!」

紗耶香に手を振って
ロイヤルミルクティ-も
半分くらい残したまま
喫茶店を出た。


あたしが
向かうのはあの人の所。

大好きなあの人の所。
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