ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「ニブそうに見える〜?」
「うん」
「でも、実際はニブくないんだな〜これが」
「どーして?」
あたしが尋ねると、えくぼを見せて笑った。
「知ってんもんね〜、
みくるちゃんが翼のこと好きって」
「えっ?!
ち.違うってば」
思いがけない予想的中に慌てて否定する。
左右に手と顔をブンブン振って、誤魔化そうとした。
「でも、翼の前に幼なじみの芽咲が登場〜」
「うっ‥」
「で、泣いてた。
違う?」
当たってる。
けど、
「違う」
『うん』とは、口が裂けても言えない。
だって、恥ずかしいもん。
それに相手、太陽だよ?
翼と1番仲良しな人。
情報はもらえるかもしれないけど、
話したところで、何か状況が変わるとも思えない。
万一、あたしの気持ちが翼の耳に入ったら、
それこそ、どうしようもなくなっちゃうじゃん。