ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「そっか」
気まずい。
翼と、2人きり。
前にもあったけど、今は違うの。
好きだから。
自分の気持ちに気付いたから。
視線の先で、シャンデリアが輝く。
眩しい。
「なーんか、この部屋にも慣れちゃったなあ」
広々とした沢山の部屋。
高級感を漂わせる家具たち。
この豪邸は、芽咲の家。
「守ってやれなくて、ごめんな」
俯く翼に視線を移して、あたしは微笑んだ。
「大丈夫だよ」
大丈夫。
大丈夫だから、さ。
そんな責任感じてるような顔、しないでよ。
あたしは、稲妻のリーダーになる時、翼に言われたことがあった。
『おまえは絶対、俺が守るから。
おまえは素直に守られろ』
その言葉が、あたしは嬉しかったけど。
それは、そう上手くは行かなかったんだ。