ケンカ上等☆不良校上々↑↑
とにかく、翼は怖いってこと。
「おまえを女として見たことなんて、今までもこれからも一生ねぇっつの」
「まあ、そーだけど。
それよりね、今度みんなで海行こうよ♪」
膨れっ面を変えて、キラキラの笑顔で問いかけてる。
何より表情の切り替えが早い。
「海?!」
海、の単語に反応して、笑顔がもう1つ。
「行きたいっス!翼先輩と」
歩夢か。
てっきり、こーゆー時にはしゃぐのは太陽かと思った。
そんな当の本人はというと。
ドアの隣の壁に寄りかかってぼーっとしてる。
魂……入ってますか?
そう尋ねたいのを我慢して、とりあえず太陽の前まで移動した。
「大丈夫?」
「…………」
返答なし。
今度は耳元で言う。
「顔、死んでるよ!」
「うわあっ」
部屋に、あたしの声に驚いた声が少しだけ響いた。