ケンカ上等☆不良校上々↑↑



とにかく、翼は怖いってこと。




「おまえを女として見たことなんて、今までもこれからも一生ねぇっつの」


「まあ、そーだけど。

それよりね、今度みんなで海行こうよ♪」




膨れっ面を変えて、キラキラの笑顔で問いかけてる。


何より表情の切り替えが早い。





「海?!」


海、の単語に反応して、笑顔がもう1つ。



「行きたいっス!翼先輩と」


歩夢か。


てっきり、こーゆー時にはしゃぐのは太陽かと思った。





そんな当の本人はというと。


ドアの隣の壁に寄りかかってぼーっとしてる。





魂……入ってますか?


そう尋ねたいのを我慢して、とりあえず太陽の前まで移動した。




「大丈夫?」

「…………」



返答なし。


今度は耳元で言う。




「顔、死んでるよ!」

「うわあっ」



部屋に、あたしの声に驚いた声が少しだけ響いた。






< 119 / 541 >

この作品をシェア

pagetop