ケンカ上等☆不良校上々↑↑



互いに、絡み続ける視線。


翼の両手が、あたしの頬にそっと触れた。




顔が近い。



「あの、え、なに?」



動揺する気持ち。


距離が縮まった瞬間、コツンと額がぶつかった。





ヤバい。

ドキドキしすぎて窒息死しそう。


あれ?

窒息死って何だっけ?





目の前では、クスッと笑う人。


笑ったときに感じた吐息がくすぐったい。






「ダメだ、全っ然わかんねぇや」


「なに‥が?」


「熱。
計ろうと思ったけど、これじゃわかんね」


「あ、そーなんだ‥」





翼、ダメ、あたし、ドキドキで本当にヤバい。



「ま、おまえはバカだから風邪ひかねぇか」




ごめんなさい。


今度はバカ、って言葉に、ちょっとイライラがヤバいんですけど。





さっきまでの、いいムード、サヨナラ。






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