ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「どこどこー?」
少し離れた場所から聞こえてくる声。
数人の女の子たちが、こっちを見て騒いでる。
うーん‥正しくは、
“こっち”じゃなくて、
“つばさ”なんだけど。
なんかムカツク。
「なに意識してんだよ」
「へ?」
「嘘に決まってんだろ」
「何が?」
本当は、聞かなくてもわかりますよ。
さっきの押し倒すってヤツでしょ?
でも、質問返したほうが会話続くし。
だからワザと。
あたし、こんなに嫉妬深かったっけ?
これも全部、翼のせいだ。
「簡潔にまとめれば、みくるを襲うヤツはいないってことで」
───ペシッ
「いっ‥て」
「今度はちゃんとパーだからね」