ケンカ上等☆不良校上々↑↑
いくら嘘でも、好きな人から言われたら期待しちゃうのに。
今叩いたのは、愛のムチなんだから。
それに、あたし何回も襲われかけて‥──
「あのぉー」
頬を膨らまして翼を睨んでたあたしの横から、誰かの声。
明らかに女の人だよ。
だって、
だって声可愛いもん。
あの猫なで声。
あたしにはできない技。
「もし迷惑じゃなかったら、一緒にビーチバレーやりません?」
遊びのお誘いですか?
「あの、今、忙しくて」
返事をしようと口を開いた瞬間、なぜかキィッと睨まれた。
「ダメですかぁ〜?」
女の人の甘く見つめる視線の先には、やっぱり。
「翼、今、忙しいよねっ?」
あたしの好きな人がいて。
「別に忙しくは‥」
そこは忙しいって言えー!