ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「どうしたの?」

「白石から伝言で、」



小さな声が耳に入ってく。



「帰るとき、芽咲と2人にしてほしい、だって」

「なんだ、そんなことか」



こんな反応してたら、そんなことじゃない、って太陽に言われそう。



でも良かった。

きっと芽咲と、うまくいく。


だから、あたしも頑張んなきゃ。


少しでも、翼にあたしを見てもらえるように。







「今日、朝から白石の様子が変だったんスけど、なんかあるんスか?」

「へ?」

「落ち着きないし、芽咲に妙にくっ付いて‥」



思い出しつつ、首を傾げて深刻な顔をする。


そして、ひらめいたように、手のひらをパチンと合わせた。





「もしかして、白石って芽咲のこと好きとか?」



はい、全く持ってそうですが。


「さあ?」


そうだよ、なんて答えたら、太陽に何言われるかわかんないし。






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