ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「け.ケータイで、太陽にヘルプ・ミーするからいいもん」



必死に誤魔化す。


誤魔化しても、墓穴掘るだけなのは目に見えてるんだけど。


それでも何か言わなきゃって、気持ちが焦ってる。






「あいつは芽咲と上手くいってっから、ケータイ見ねぇな」


「あたしからのだったら、気付いてくれるもん」




断言してるけど、きっと気付かないだろーね。


今は芽咲に夢中だもんね、あの人。





「もし太陽が無理でも歩夢に──」

「チビじゃ助けに行く前に、失神すんだろ」



確かに、ちょびっと頼りない。




「だったら理基くんに」

「逆に密室で襲われんぞ」



それは、絶対ヤダ。




「じゃあっ、」

「他に誰かいんのかよ」



いる、かなぁ?


「ちょっと待って」


アドレス帳を開こうと、ケータイを手に取った。


画面には、

《受信メール1件》の表示。






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