ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「あ、今俺らのほう見たっスよね?」
歩夢も、そう思った?
「えっ!?
みくる、大和撫子がこっち来る!」
急に大きな声で言って、掴んでいたあたしの腕に、ぎゅっとしがみついてきた。
確かに、徐々に近づいてきてる。
なんで?
「歩夢の知り合い?」
「みくるの知り合い?」
「あたし知らないよ」
「俺も知らないっス」
「「…………」」
って、ことは。
「2人してこっち見んなよ」
犯人はコイツか?
「翼先輩の知り合いっスか?」
質問が飛んだのと、ほぼ同時。
「ぅわあっ」
大和撫子さん、歩夢にまっしぐら。
あたしの腕から外れて、抱きしめられてる。
「歩夢くんだよねぇー?
やっぱり可愛い〜」