ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「はっきり言えよ」
アキちゃんの言葉を遮って、翼が割り込んだ。
「だって、」
「何のために、みくる連れて来たか、わかんなくなんだろ」
「………うん」
指摘されて、俯いたアキちゃん。
言いたげなんだけど、声が出てない。
「無理。
ここじゃ言えない」
今回のは、本当に泣きそうになってた。
声が震えてた。
「アキちゃん?」
ちょっとだけ心配になって、声をかける。
「メアドとケー番教えて」
「へ?」
ボソッと聞こえてきたのは、意外な要求。
「いいから教えろよ、ブス」
「‥はい」
なぜ、あたし?
そう思ったけど、きっと話しにくいことなんだと解釈して、
素直に教えることにした。