ケンカ上等☆不良校上々↑↑



『もしもしってね……アンタ、いつまでアキを待たせる気なの?!
信じらんなーい』



あ……アキちゃん。

そーだ、あたし強制的に待ち合わせさせられたんだった。

ヤバい。

この数十分の間で、きれいさっぱり忘れてました。



「ごめん、今車乗ってて」

『言い訳なんか聞いてねぇよ!
さっさと来いや、このクソガキがあっ。
アキを待たせた罰として、デザート付きランチ奢りなさい!!』




───ツーツーツー




うぅっ……また、ですか。

一方的に切るのは、さすがに卑怯じゃない?

あたしだって、忘れたくて忘れてたわけじゃないんだよ?たぶん。



とにかくこのままだと危険、だよね。

今からでも行かないと、次は何を奢る羽目になるか。



「大丈夫?
すごい声聞こえてきたけど」

「芽咲、駅前のファミレス寄ってっちゃダメ?」


緊急事態なの!とっても。

お願いっ、と目を瞑って両手を顔の前で合わせた。






< 174 / 541 >

この作品をシェア

pagetop