ケンカ上等☆不良校上々↑↑
『もしもしってね……アンタ、いつまでアキを待たせる気なの?!
信じらんなーい』
あ……アキちゃん。
そーだ、あたし強制的に待ち合わせさせられたんだった。
ヤバい。
この数十分の間で、きれいさっぱり忘れてました。
「ごめん、今車乗ってて」
『言い訳なんか聞いてねぇよ!
さっさと来いや、このクソガキがあっ。
アキを待たせた罰として、デザート付きランチ奢りなさい!!』
───ツーツーツー
うぅっ……また、ですか。
一方的に切るのは、さすがに卑怯じゃない?
あたしだって、忘れたくて忘れてたわけじゃないんだよ?たぶん。
とにかくこのままだと危険、だよね。
今からでも行かないと、次は何を奢る羽目になるか。
「大丈夫?
すごい声聞こえてきたけど」
「芽咲、駅前のファミレス寄ってっちゃダメ?」
緊急事態なの!とっても。
お願いっ、と目を瞑って両手を顔の前で合わせた。