ケンカ上等☆不良校上々↑↑
カランとグラスの中で揺れた氷。
テーブルに置かれた紅茶めがけて、
アキちゃんがベットから走ってソファーに大移動。
わざわざ走らなくてもいいのに。
あたしの隣に座って、嬉しそうにストローを口へ持っていく。
「急がなくても、飲み物は逃げたりしないよぉ」
面白そうに、正面に座った芽咲が言えば、飲みつつ首を小さく横に振る。
「ぷはあ〜」
満足げに息を吐くと、今度は一気に喋り出した。
「どんなことでも、いち早く自分のものにする。
それが大切なの。
行動あるのみ!」
それって短く言い換えれば、
「先手必勝ってこと?」
「んーまぁ、そんな感じ」
あ、今あたし、ちゃんとアキちゃんと会話した。
「あのね、みくる」
え?
隣から、まだ続く声に違和感。