ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「勝手にしろよ」
「言われなくても勝手にする!」
「だったら聞くな」
「もう聞かねぇ〜」
二人の会話に笑みが零れる。
呆れてる翼と、テンション高めの太陽。
似てるようで全然似てない。
「でも翼がな〜。
こんな真面目で純粋なコに興味があったとは、太陽王子も驚きです」
あたしのことを見ながら、翼が差し出してくれていた椅子にドカッと座る。
でもあたしは、太陽が言うような真面目じゃない。
ただ周りが荒れてるから真面目に見えるだけ。
純粋かどうかは……わかんないけど。
「お前、いつから王子になったんだよ?」
翼の質問に、足と腕を組み直して
「ついさっき♪
んで、お姫様みくるちゃん。
翼はオレらの家来!」
調子に乗って語り出しちゃったよ。
「あたし、庶民だし」
「みくるちゃんってば、照れんなって〜」
「照れてないっ」