ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「何言ってんの?
だからね、協力してないの!」
「へ?なんで?」
もーヤダなあ、素直じゃないんだから。
「なんで?じゃなくて。
言ってることわかる?」
だから、要するにアキちゃんは、翼が好きで。
でも協力してくれるなんて、優しすぎだよ。
勘違いしないでよ、と腕を組んでベットから見下ろされる。
そんな照れなくても。
だってだって、アキちゃんは本当に優しいもん。
「みくる良かったね〜」
楽しそうに言われ、あたしの肩に腕が回された。
その細い腕は、手首だけを動かしてポンポンとリズムを刻んでいく。
「芽咲、そのポンポンってやつ、なんか虚しくなる」
「アキの好きな人って〜」
あたしの話もスルーで、アキちゃんと芽咲の話が再び始まった。
もっかい、おさらいするけど、
アキちゃんの好きな人は。
「あたしと芽咲が知ってる人で………」
そう考えたらやっぱり、
「アキちゃんの好きな人って、つば───」
翼だよね?