ケンカ上等☆不良校上々↑↑
★すれ違う痛み
《当たって砕けろって、どーすればいいの?》
《アピって胸ドッキュン!!》
《どーやって?!》
《アキの猫なで声の真似…ありゃ天才よ〜》
…………。
《ムリーーー》
“送信しました”
11月初旬。
お泊まりから数日後。
今日は登校日です。
芽咲もアキちゃんも、高校が違うから寂しい。
その代わり、芽咲とはメールをしてみたり。
「みくるちゃ〜ん、次外だって〜」
視界横のほうから太陽登場。
「あーもう最悪」
アピるったって、あたしにはアキちゃんみたいな声も使えないし。
芽咲みたいに常に笑顔でもいられない。
「あれ?
みくるちゃんて体育嫌いだったっけ〜?」
「別に」
「なんか機嫌悪い?」
「うん」
あたしって、何もかも恋愛に不向きなんだよ、きっと。
いいよね、太陽は。
当たって砕けて芽咲と想い通じ合えて。
ん?待てよ。
「太陽さ、芽咲とどうやって結ばれたの?」