ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「安心しろっ。
王子様がちゃーんと守ってあげちゃうからさ」
「別に守ってほしくないんだけど。
しかも太陽だと尚更」
あたしの言葉が太陽の胸に突き刺さる。
「そ.そこまで言わなくても」
こーゆーヤツには、はっきり言っておかないとね。
あたしが後悔するもん。
「俺のピュアなハートが〜」
「どこがピュア?
ただのダークじゃないの?」
「出ました!
みくるちゃんの毒舌。
素直じゃないな〜」
素直じゃなくて悪かったわね。
「あ、でも安心して。
オレは素直じゃない女の子も好きだから!!」
余計に安心できないってば。
「あたし、王子様とは結ばれたくない」
言い合い中、
グイッ───
「えっ?」
腕を引っ張られて密着………
って、
「翼っ、近いってば」
至近距離に、気づいたら高鳴る胸。
「じゃあさ、家来の俺が王子から姫を奪ってやるよ」