ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「えっ……何言ってんの?」




たとえ言ってることが嘘でも、

近すぎる翼の温もりに頬が熱くなる。




「え〜、みくるちゃんくらいオレに譲れよ〜」



拗ねた。

太陽が拗ねて、あたしたちを見てる。



「みくるちゃんくらいって何?
“くらい”って、あたしそんなに価値のない女?」

「だって翼には彼女が、1、2、3…10…16人くらいいるんだぜ?」



指を折ながら数を数えてく。



「じゅーろく!?」

有り得ない。



「翼〜、本気で誰かを愛せないのか?」


そうだよ。

第一、彼女が多すぎたら逆に困ると思うんだけど。




「うっせーよ。
俺の勝手だろ?」

「勝手だけどさ〜、みくるちゃんが彼女になったら」

「な.ならないからっ!」


慌てて突っ込む。



「例えばだよ。
そしたら陸雷コンプリート───」





話が全く読めないんだけど。



コンプリートって?

この人たちは、何を考えてるの?






< 22 / 541 >

この作品をシェア

pagetop