ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「えっ……何言ってんの?」
たとえ言ってることが嘘でも、
近すぎる翼の温もりに頬が熱くなる。
「え〜、みくるちゃんくらいオレに譲れよ〜」
拗ねた。
太陽が拗ねて、あたしたちを見てる。
「みくるちゃんくらいって何?
“くらい”って、あたしそんなに価値のない女?」
「だって翼には彼女が、1、2、3…10…16人くらいいるんだぜ?」
指を折ながら数を数えてく。
「じゅーろく!?」
有り得ない。
「翼〜、本気で誰かを愛せないのか?」
そうだよ。
第一、彼女が多すぎたら逆に困ると思うんだけど。
「うっせーよ。
俺の勝手だろ?」
「勝手だけどさ〜、みくるちゃんが彼女になったら」
「な.ならないからっ!」
慌てて突っ込む。
「例えばだよ。
そしたら陸雷コンプリート───」
話が全く読めないんだけど。
コンプリートって?
この人たちは、何を考えてるの?