ケンカ上等☆不良校上々↑↑



俯く顔を覗き込むように首を傾けて聞いた時、



「───っごめん」



そう言って、グイッと引き寄せられた。




突然のことだったから驚いたけど、頬に当たる肩も、背中に回された腕も、


「どうしたの?」


震えてることは知っていたから。





押し返さずに、そのまま話を聞いてあげようと思った。








「オレ、怖いんだ‥」

「うん」

「芽咲は強がりだから、なんにも言ってくれなくて」

「うん」




あたしを引き寄せる腕に、ぎゅっと力が入った。




「オレじゃ、ダメなのかな?
頼りない?」

「そんなことないよ」



そう言ってあげることしか、できなくてごめんね。






「翼が言ってたこと、全部その通りだと思うんだ。
オレが守んなきゃいけねーのに。


芽咲、本当はアイツ。

………鈴野が好きなんだよ」


「え?、」






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