ケンカ上等☆不良校上々↑↑



正直な話、この瞬間、あたしはちょっとだけ後悔した。


同情かもしれないし、人間的な優しさなのかもしれないけど。




ちょっとだけ、太陽を振った自分のことを後悔したんだ。










“あたしは、ずっと太陽の友達だよ?”



自分に言い聞かせたかったのかもしれない。



友達である限り、それ以上でもそれ以下でもないんだって。










「オレ、芽咲が好きだよ。

でもどーすりゃいいか、わかんない」



「うん、そだね」





小さく言ったはずなのに、音のしなくなった空間では、やけに声が響く。




「あたしも、わからない。

恋愛なんて、疑問ばっかりだよ。

けど答えは1つじゃないから。
それは、太陽が自分で見つけなきゃ、ね?」



「うん、」






いくつ壁にぶつかっても、支え合って乗り越えていけるのが、

“本当の愛”なんだよ。





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