ケンカ上等☆不良校上々↑↑
───コツン
「痛っ」
頭上に降ってきた痛みに、つい顔をしかめる。
「隙ありすぎ」
何事もなかったかのように言いながら、あたしの隣の席の机に座った。
今日その場所は空席。
普通なら、今頃、
『よっしゃ〜!
やっと帰れる〜♪』
なんて喜びながら、意味わかんない鼻歌を歌って。
いつも通り、あたしの荷物を持ってくれる太陽がいたはず。
「アイツなら、」
でも、隣の席にはいない。
「よく考えてみるっつって今日は、ひきこもりだろ」
代わりに隣にいるのは、翼。
机に座ってるから、椅子に座ってるあたしと目線の高さが合わない。
まあ、だいたいあたしは課題になったプリントに目を向けてるから、翼は視界に入ってないんだけど。
「大丈夫かなぁ」
「何が?」
「白石くん」
「…………」