ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「じゃあ、“お兄ちゃん”は?」
机に座る翼を見下ろして、笑みを向けた。
でも、返されたのは笑みじゃなくて冷たい視線。
「ばっかじゃねぇーの」
なっ、…‥ばか?!
「言い方ヒドっ」
「当たり前だっつーの」
「なんで?」
「……うざ」
うざ、って。
やっぱりヒドい。
言うなら、もっと言葉を選んで言ってほしいのに。
こうして話せてることだけで、胸がいっぱいになるのはあたしだけで。
こんなにドキドキさせる翼はズルいと思う。
俯いて視界に入ってしまうのを避けるため、横を向いて頬を膨らました。
「いじわる」
ぼそっと零した愚痴に対して、ため息が聞こえる。
「他のヤツにそんな呼び方すんなよ」
「なんで?」
再び視線を戻すと、今度は翼に逸らされた。