ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「なんで、って……おま、わかれよ」
へ?
わかんないから聞いてるんじゃん。
「あれだ、だから、……‥いや、やっぱいい」
自分の髪をグシャグシャにしながら、またため息を零してる。
本当は、何を言いたいのか問い詰めようとしたんだけど。
ちょっと可哀想だから、話題を変えることにした。
「それより、芽咲と何話したか教えてよ」
朝からずっと聞いてるのに、この話にだけは口を割ろうとしない。
人に言えないような会話でもしたのかな。
「秘密」
その一言で済まそうとするんだから。
「ちゃんと、太陽も芽咲も仲直りできるんだよね?」
あたしが心配なのは、2人が今後一緒にいられるのかってこと。
「あいつらの場合はケンカっつーより、すれ違いだし大丈夫だろ」
それは、そうかもしれないけど。
そのすれ違いが、解決できるかが問題だよね。
でも、
「あんだけ愛があれば、なんとかなんだよ」
翼が、そう言うなら、大丈夫かな?
「おいてくぞ、バカっ。
早く来いよ」
放課後、仲間の2人を心配しながら、
家まで送ると言ってくれた翼を追いかけた。