ケンカ上等☆不良校上々↑↑
少しずつ、少しずつでいいから、
開いちゃった距離を、また埋めていけばいいんだ。
きっと、大丈夫。
「みくる、ありがとーっ」
涙も止まってきた頃に、芽咲がぎゅっと腕に力を入れた。
「芽咲、苦しい」
「えへへ♪」
「えへへ、じゃなくて」
まったく。
でも、ま、いっか。
「恋愛成就でラブラブモード突入、って言ったの芽咲でしょ。
だったら、まずは芽咲が突入しないと、ね」
「りょおか〜い」
片手を挙げてニコッとする。
それにつられて、あたしにも笑顔が舞い降りてきた。
なんだかんだ言って、芽咲は強いんだから。
「あたし、応援してるからね!」
「うん、ありがとぉ」
ほら、大丈夫。
芽咲なら、幸せになれる。
あたしも、その幸せを願ってるからね。