ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「じゃ、あたしはもう帰ります」

「は〜い、途中まで送りま〜す」





笑顔でやり取りをしながら、外に出てみれば。



「みくる、ごめんねぇっ…外真っ暗だあ」



案の定、暗闇に包まれてしまった、あたしたち。




「大丈夫だよ。
それより、太陽と仲直りできたら報告よろしく」

「はいっ」

「またね」

「ばいばい、気をつけてね〜」






車で家まで送らせると言ってくれた芽咲に、少しだけ遠慮して歩いて帰ることにした。



理由は、特にないんだけど。

夜に歩くのも悪くないと思うし。





ただ、寂しい気がするのは事実。


仕方ないよね、夜だもんね。






とは思ってみるものの、心細いなー。


不意にケータイを取ろうと制服のポケットに手を入れた時。



あ、忘れてた。



ケータイじゃないものを、入れていたことを思い出した。





あの時…、

翼がいきなり起きるから、反射的に入れちゃったんだっけ。






< 234 / 541 >

この作品をシェア

pagetop