ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「じゃ、あたしはもう帰ります」
「は〜い、途中まで送りま〜す」
笑顔でやり取りをしながら、外に出てみれば。
「みくる、ごめんねぇっ…外真っ暗だあ」
案の定、暗闇に包まれてしまった、あたしたち。
「大丈夫だよ。
それより、太陽と仲直りできたら報告よろしく」
「はいっ」
「またね」
「ばいばい、気をつけてね〜」
車で家まで送らせると言ってくれた芽咲に、少しだけ遠慮して歩いて帰ることにした。
理由は、特にないんだけど。
夜に歩くのも悪くないと思うし。
ただ、寂しい気がするのは事実。
仕方ないよね、夜だもんね。
とは思ってみるものの、心細いなー。
不意にケータイを取ろうと制服のポケットに手を入れた時。
あ、忘れてた。
ケータイじゃないものを、入れていたことを思い出した。
あの時…、
翼がいきなり起きるから、反射的に入れちゃったんだっけ。