ケンカ上等☆不良校上々↑↑



倒れ込んだところを、気づけば支えられて。


てか、捕まってる?!






うしろから回された片手で、あたしの両腕は固定されて。


「ぃ、やだっ、ん‥っ」


もう一方の手でうしろから口を抑えられた。


やだっ、怖い。





どうにか、そのあたしを封じ込めている人から離れようと動くものの。


逆に抑えられる力が強くなって、耳の間近で声がした。





「騒ぐなっ、」

「んーーっ」



そんなこと、言われてもっ。



「黙れっ」

「ぃや、」

「いいから黙れっ!」



あまりに低く響く声は、怒りに満ち溢れた感じがして。


あたしは声を出すのも動くのも忘れた。






「よし、いい子だ」


今度はさっきより柔らかい響くような声が耳に入る。




同時に、隣を車が走っていくのが見えた。






今、なにが、起きたの………?






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