ケンカ上等☆不良校上々↑↑
再び空気が静けさに染まった時、ようやく口を開くことができた。
「はあっ‥はあっ…‥っ‥」
ヒドく息切れしてる。
だって、苦しかった。
塞いでいた手の力が強すぎたから。
力がすべて飛んでいったかのように、膝と手をついて、視線を落とす。
「はぁっ‥、あなたはっ?」
顔を上に向けて尋ねるけど、返答はない。
「ねぇっ、聞いてる?」
暗くて、顔が見えなくて。
ちょうど、あたしのいる場所ギリギリまでを街灯が照らしていた。
「おまえ、稲妻の…」
そっか、あたしのこと知ってるんだ。
じゃあ、この人もあたしの仲間を潰そうとしてるのかな…?
そのために、あたしを助けてくれたの?
「助けてくれて、ありがとう。
でも、お願いだから仲間を傷つけるようなことはしないで。
あたしは、どうなってもいいから…お願い」
地面を見つめて、俯いたまま言葉にした。
もう、誰も傷つけたくない。
その一心で。