ケンカ上等☆不良校上々↑↑
少しの時間、沈黙があった。
「そーゆーこと、あんまり軽く言うと嫌われるよ?」
「えっ……。
オレのこと嫌い?」
じーっと見つめてくる太陽。
よく見ると、綺麗な顔立ちなのに。
笑顔だって純粋なのに。
「嫌い?」
一言が軽すぎる。
「別に、嫌いってわけじゃないけど」
「じゃあ、い〜じゃん。
みくるちゃんに嫌われてなければ全然おっけぃ」
「はぁー‥」
コイツは、一体どこまでプラス思考に生きてるんだろ。
「稲妻のリーダーいなかったし、ちょうどいーよな。
な?翼〜」
「あぁ、みくる、今日の放課後教室残ってろ」
え?
「今日?」
「いいから、残っとけって」
優しい笑顔を向けて、翼は教室を出て行こうとする。
話が。
あたし、わからない話に巻き込まれてる気が。
「翼、また女に会いに行ったんかな〜?」