ケンカ上等☆不良校上々↑↑

★稲妻リーダー決定?






「なんでーっ!」

放課後の校舎に、あたしの声が響き渡る。



「だってさ〜、リーダーは女の子がいいじゃん!
華があって」

その思考、理解できない。



「詫びくらいしろって。
助けてやっただろ?」

翼っ!

そこで助けたこと利用しないで。

卑怯だよ。



「絶対無理だからっ」



必死に反抗してるのは言うまでもなく。

今、あたしは窮地に追いやられてる。



「第一、あたし強くないし、不良とか怖すぎるし」

理由は簡単。

二人から、稲妻のリーダーになれと責められているから。


でもでも、あたしには、そーゆーことは無理で。


翼に助けられた時だって、びっくりして何もできなかったんだよ?

あたしとは無関係すぎる世界だよ?


ねぇ、そうだって言って、誰か。



「他のコに頼んでよ。
女の子なら、あたしじゃなくてもいるでしょ?」


どんなにお願いしても

「オレ、みくるちゃんじゃなきゃヤダ〜」

後ろから抱きしめてくる太陽が、全然あきらめてくれない。






< 26 / 541 >

この作品をシェア

pagetop