ケンカ上等☆不良校上々↑↑
★稲妻リーダー決定?
「なんでーっ!」
放課後の校舎に、あたしの声が響き渡る。
「だってさ〜、リーダーは女の子がいいじゃん!
華があって」
その思考、理解できない。
「詫びくらいしろって。
助けてやっただろ?」
翼っ!
そこで助けたこと利用しないで。
卑怯だよ。
「絶対無理だからっ」
必死に反抗してるのは言うまでもなく。
今、あたしは窮地に追いやられてる。
「第一、あたし強くないし、不良とか怖すぎるし」
理由は簡単。
二人から、稲妻のリーダーになれと責められているから。
でもでも、あたしには、そーゆーことは無理で。
翼に助けられた時だって、びっくりして何もできなかったんだよ?
あたしとは無関係すぎる世界だよ?
ねぇ、そうだって言って、誰か。
「他のコに頼んでよ。
女の子なら、あたしじゃなくてもいるでしょ?」
どんなにお願いしても
「オレ、みくるちゃんじゃなきゃヤダ〜」
後ろから抱きしめてくる太陽が、全然あきらめてくれない。